ストレンジ シチュエーション。 ママたちへのメッセージ §2 子どもの人格となる愛着の個性

2/2 「愛着」のスタイルで分かる!子どものこころの健康度 [ストレス] All About

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) ・ ・ 生後1年または1年半くらいまでを乳児期と呼びます。 初語や歩行・離乳がその終期を示す一般的特徴とされます。 原始反射 生後4~5か月の正常な新生児おいて特徴的に観察される反射的行動を総称して、原始反射とよびます。 これらには、口腔内の触刺激による吸啜反射、手掌や母趾球を指で圧迫すると屈曲が見られる把握反射などがあります。 生まれて間もない子どもは、これらの反射的な行動によって外界に反応しながら、適応的な行動を発展させていきます。 他にも、ドイツのモロー(Moro,E. )により報告されたモロー反射があります。 赤ん坊の背中と頭を支えて仰向けにした状態で、上体を数cm上方に起こし、手で支えながら急に頭部を落下させると、両手と両足を左右対称的に外側に伸ばし、それに続いてゆっくりと抱き込むような上肢の運動が観察されます。 このような動作をモロー反射といいます。 同様の動作は、頭部の落下だけでなく、大きな音や、赤ん坊の寝ているベッドに強い振動を与えることによっても引き起こすことができます。 この反射は、誕生後およそ3カ月頃から消失し始めます。 反射が出現するべき月齢にそれらが観察されなかったり、消失するべき月齢になっても残存している場合は、何らかの中枢性の障害が考えられます。 また、足の裏の外縁をゆっくりと踵からつま先に向かってこすることによって、母趾が背屈し他の4趾が開くバビンスキー反射という反射もあります。 これは、成人では普通みられないため病的反射とよばれます。 ストレンジシ・チュエーション法 乳児期からそれに続く幼児期にかけて、母親を代表とする養育者との間で特別な関係性が築かれていきます。 例えば、多くの赤ん坊は生後6,7カ月になると、母親以外の人との関わりを避けるような仕草が見られるようになりますが、ここからは母親とそれ以外の人とが区別され、母親との間に他の人とは違った関係性が築かれたことがうかがえます。 このような特定の対象に対する特別の情緒的結びつきのことを、ボウルビィ(Bowlby,J. )は愛着と名づけました。 この時期の良好な母子関係が、その後の人格形成や精神衛生の基盤になるとされています。 乳児期の母子間の情愛的結びつきの質を観察し測定する方法として、エインズワース(Ainsworth,M. )のストレンジ・シチュエーション法が知られています。 ストレンジ・シチュエーション法は、人みしりの激しい満1歳時の乳児が、母親と見知らぬ部屋(実験室)に入室して見知らぬ人物(実験者)に会い、母親はこの人物に乳児を託して退室して、しばらくしてまた戻ってくるというもので、全体で下の8つのエピソード場面からなります。 実験者が母子を室内に案内、母親は子どもを抱いて入室。 実験者は親に子どもを降ろす位置を指示して退室。 母親は椅子にすわり、子どもはオモチャで遊んでいる。 ストレンジャーが入室。 ストレンジャーは空いている椅子にすわる。 1回目の母子分離。 母親は退室。 ストレンジャーは遊んでいる子どもにやや近づき、働きかける。 1回目の母子再会。 母親が入室し、ストレンジャーは退室する。 2回目の母子分離。 母親も退室し、子どもはひとり残される。 ストレンジャーが入室。 子どもをなぐさめる。 2回目の母子再会。 母親が入室し、ストレンジャーは退室する。 一連の流れの中で、母親との分離後や再開時などの様子から子どもの愛着の質を探ります。 その結果はいくつかの群に分類されます。 A群は、親との分離時に泣いたり混乱を示したりすることがなく、再会時に母親を避け、親を安全基地として利用することがほとんどない、回避型と呼ばれる一群です。 B群は、分離時に多少の泣きや混乱を示すが、再会時には親に身体的接触を求め、容易に落ち着く一群で、親を活動拠点(安全基地)として積極的に探索行動を行うことができ、安定型と呼ばれます。 C群は、分離時に非常に強い不安や混乱を示し、再会時は身体的接触を求める一方、親を叩いたり怒りを示したりと両価的にふるまう一群です。 親から離れず、親を安全基地として安心して探索行動を行うことができず、両価型とされます。 これらの群の他に、母親に接近し始めたものの途中で立ち止まり床にひっくり返って泣き出したまま近づくことができないなど、効果的でない方法で母親への接近を求め、その行動に整合性や一貫性がない未解決型と呼ばれるD群があります。 一般的にBタイプは安定型、A、Cタイプは不安定型と捉えられますが、いずれも個性の範囲であり、病理性を示唆するDタイプとは区別されます。 <参考文献>• 子安増生・二宮克美(編) 2004 キーワードコレクション 発達心理学[改訂版] 新曜社• 西川隆蔵・大石史博(編)2004 人格発達心理学 ナカニシヤ出版 関連問題 関連ページ• 乳児期•

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幼少期の親からの愛情は、その後の人生を決めるのか

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心理学の世界においては、赤ちゃん・子どもとママの愛着に関する研究は数多く行われ、様々な研究結果が発表されてきました。 ストレンジシチュエーション法は、愛着理論に基づいて開発された観察法の一つです。 この記事では、ストレンジシチュエーション法の概要、実験方法、愛着の種類 愛着の型 について紹介します。 ストレンジシチュエーション法 the strange situation とは ストレンジシチュエーション法とは、愛着理論に基づいて開発された、母子の愛着の発達や種類を評価する観察法です。 英語では「the strange situation」と表記し、日本ではストレンジシチュエーション法と訳されています。 ストレンジシチュエーション法は、アメリカ合衆国の心理学者メアリー・エインスワース Mary Dinsmore Salter Ainsworth らによって、赤ちゃんが人見知りをして分離不安を抱くことを証明する方法として開発されました。 実験の参加氏はママ、赤ちゃん・子ども 生後12ヶ月~18か月 、見知らぬ人で、実験者が様子を観察しています。 具体的な手順は、以下のとおりです。 ママが赤ちゃん・子どもを抱っこして、観察室 プレイルームなど赤ちゃん・子どもにとっては初めての場所 に入室する• ママは椅子に座り、赤ちゃん・子どもはおもちゃで遊ぶ 3分間• 見知らぬ人 ストレンジャー が入室する• ママ、見知らぬ人、赤ちゃん・子どもが一緒に過ごす 3分間、ママと見知らぬ人が黙ったままで1分間過ごし、その後1分間会話し、最後の1分間は見知らぬ人と赤ちゃん・子どもが遊ぶ• ママが退室する 1回目の母子分離• 見知らぬ人と、赤ちゃん・子どもが一緒に過ごす 3分間、見知らぬ人は、赤ちゃんが泣いたらなだめ、泣かなければ座っている• ママが部屋に戻り、見知らぬ人は退室する 1回目の母子再会• ママと赤ちゃん・子どもが一緒に過ごす 3分間• ママが退室し、赤ちゃん・子どもは一人で部屋に残される• 赤ちゃん・子どもは一人で遊ぶ 3分間• 見知らぬ人が入室する• 見知らぬ人は、子どもに近づいて慰める 3分間• ママが部屋に戻り、見知らぬ人は退室する• ママと赤ちゃん・子どもは一緒に過ごす 3分間 一連の手順の中で、見知らぬ人の入室やママの退室で泣き出す赤ちゃんもいれば、何食わぬ顔で遊び続ける赤ちゃんや、見知らぬ人と遊ぼうとする赤ちゃんもいるなど、赤ちゃんによって様々な反応が現れます。 愛着の種類 愛着の型 エインスワースらは、ストレンジシチュエーション法で観察された赤ちゃんの行動によって、愛着の種類を3つに分類しました 無秩序型は後に追加。 安定型• 不安定型 回避型• 不安定型 葛藤型・両価型• 無秩序型 安定型 安心型の赤ちゃん・子どもは、見知らぬ場所でもママが一緒だと安心して遊び、見知らぬ人が入室してママが退室すると不安を感じるものの、ママが再び入室すると安心して遊び始めます。 母子関係の中で基本的信頼感が育まれているため、ママが一緒にいれば、触れていなくてもママを「安全基地」として周囲に働きかけることができるのです。 ただし、ママがいなくなると不安を感じ、戻ってきたママに抱っこを求めたり、ママがそばを離れようとするとぐずったりします。 不安定型 回避型 不安定型 回避型 の赤ちゃん・子どもは、ママが部屋の中にいても注意を向けず、ママが出て行こうとしても嫌がるそぶりを見せない上、ママが退室して戻ってくると、ママを避けたり無視したりします。 つまり、ママに対して愛着行動を示さないということです。 不安定型 葛藤型 不安定型 葛藤型・両価型 の赤ちゃん・子どもは、ママが退室すると不安や恐怖を示し、ママが戻ってくると敵意や攻撃性を示します。 愛着行動を示すこともありますが、敵意や攻撃性が目立ち、ママとの信頼関係が十分に築けていないと考えられています。 このタイプの赤ちゃん・子どもは、ママが部屋に戻るとママを求めて泣き出しますが、自分からママの方へ寄っていくことはなく、抱っこされるとさらに泣いたり怒ったりします。 無秩序型 無秩序型の赤ちゃん・子どもは、ママに近づいても目を合わせようとしない、大人しくしていたのに突然泣き出す、抑うつ的な症状を示すなど矛盾した行動が目立ちます。 被虐待児や精神疾患のある親に育てられている場合に、無秩序型となる傾向があると指摘されています。 関連記事 愛着の種類 愛着の型 の文化差 エインスワースらは、愛着の種類 愛着の型 には文化差があることを発見し、各地域における愛着の種類 愛着の型 を類型化しています。 例えば、日本の赤ちゃんは欧米の赤ちゃんより不安定型が多いとされています。 しかし、家族構成や母子関係の多様化が進む現代においては、こうした文化差は小さくなり、むしろ、各家族の赤ちゃんへの関わり方の影響が大きくなってきています。 愛着の種類 愛着の型 と親の養育 赤ちゃんがどの型の愛着を示すかは、親の養育態度 母子の関係性 が大きく関わっています。 安定型 親から十分な愛情を注がれるとともに、一貫した対応を受けている場合、安定型の愛着の型が形成されやすいものです。 不安定型 回避型 親から過干渉気味の養育を受けた赤ちゃん・子どもは、不安定型 回避型 になりやすい傾向があります。 不安定型 葛藤型 赤ちゃん・子どもの働きかけを親が敏感に察知して対応するものの、その対応が一貫していない場合、不安定型 葛藤型 の愛着の型となりやすいものです。 無秩序型 児童虐待や親自身の精神病などによって赤ちゃん・子どもに不適切な関わりをしている場合、無秩序型になる傾向があります。 愛着の種類 愛着の型 と人間関係 乳幼児期の母子の愛着の型は、大きくなってからの人間関係の持ち方にも影響を及ぼします。 ただし、乳幼児期の愛着の型が必ずしも大人になるまで同じ状態で維持されるとは限りません。 例えば、被虐待児が虐待親から引き離され、適切な養育をする里親に引き取られて愛情を注いでもらえたり、反対に、安定型だった赤ちゃんが父母の離婚によりママと生別して愛着関係が崩れたりする可能性があります。 関連記事 安定型 人間関係に対する不安があまりなく、回避しようともしておらず、安定した人間関係を築くことができます。 自分自身が安定しており、他者を信用することができるため、恋愛関係、夫婦関係、友人関係をはじめ、どのような人間関係も良好に保ちやすいものです。 不安定型 不安型 人間関係に対する不安が強く、他人と親密な関係を築きたいと思っていますが、不安でしがみついてしまう傾向があります。 他人の評価を過剰に気にしており、拒否されることを極端に怖がります。 不安定型 拒絶型 他人を信用できず、人間関係を避けてしまうタイプです。 自分自身を表現することも避けようとします。 まとめ ストレンジシチュエーション法は、数十年前に行われた研究で用いられた方法ですが、現在でも心理学の教科書には必ず記載されるほど有名なものです。 現在は、ストレンジシチュエーション法を土台とした新しい観察法がいくつも開発されています。 ikujilog.

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公認心理師・臨床心理士の勉強会: 公認心理師 2018

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ストレンジ・シチュエーション法とは 愛着理論に基づいてMary Dinsmore Salter Ainsworth(メアリー・エインズワース)らによって開発された実験観察法の一種。 例えば、以下のような流れで行われる。 観察室(プレイルーム等)に子どもを母親が連れてくる。 見知らぬ人が現れる。 母親が退出する。 母親が戻る。 この間、子どもの遊びや様子を観察・記録して、その反応をもとにタイプ分けする。 安定型 この型が理想的とされ、観察室という知らない場所であっても、母親がいると安心して遊び、見知らぬ人が現れたり、母親がいなくなると不安を感じるが、母親が戻ると安心して過ごすことができる。 母親との基本的信頼感が確立している。 回避型 この型は、母親や見知らぬ人に注目せずに、一人遊びを続ける。 何らかの理由で母親との愛着行動が形成されておらず、このような反応を示す。 葛藤型 この型は、見知らぬ人が現れたり、母親が退室したりすると強く不安や恐怖を感じ、母親が戻ると攻撃性を示したり、泣き続けたりする。 母親の不適切な関わりが、考えられる。 無秩序型 この型は、母親に対しての反応が一定しない。 突然泣き出す、怒る、抑うつ症状を示すなど行動。 虐待の可能性や母親が精神疾患であることが考えられる。 平成30年度公認心理師国家試験に出題 ストレンジ・シチュエーション法によるアタッチメントのタイプ分類(A:回避型、B:安定型、C:抵抗/アンビバレント型、D:無秩序・無方向型)について、最も適切なものを1つ選べ。 Aタイプの養育者は、子どもに対して虐待など不適切な関わりをしていることが多い。 AタイプとCタイプの子どもは、再会場面で感情が元どおりに回復せずに、怒りの感情を表すことがある。 BタイプとCタイプの子どもは、分離場面で強く泣くなどの苦痛を表出する。 Cタイプの養育者は、子どもに対して拒絶的にふるまうことが多い。 Dタイプの養育者は、子どものシグナルに養育者自身の都合で応答するなど一貫性を欠く傾向がある。 【実験場面】を読んで、【設問】に答えなさい。 【実験場面】 月齢15か月の子どもが母親と一緒にいる。 その後、母親が部屋を出て、子どもが一人残った(分離場面)。 その3分後に母親が部屋に戻り、子どもに再会した(再会場面)。 A 再会場面では母親に駆け寄ったが、接触する前に踵を返して、もと居た位置に駆け戻った。 この子どもの母親に対するアタッチメント(愛着)には、不安定な部分があると考える。 B 分離場面で泣いていたが、再会場面で母親に駆け寄りぴったりと抱き付いた。 まもなく泣き止み、母親から離れて遊びだした。 この子どもは、安定したアタッチメント(愛着)を持っていると考える。 C 分離場面でまったく泣かずにおもちゃで遊んでいたが、母親と再会すると3分間大声で泣き続けた。 この子どものアタッチメント(愛着)には、不安定な部分があると考える。 D 分離場面では立ったまま泣き続けていた。 再会場面では、泣き止みその場に座り、おもちゃで少しの間遊んだが、再び泣き出し、泣きながら仰向けに倒れた。 この子どものアタッチメント(愛着)には、不安定な部分があると考える。 なぜなら、教科書的には「一貫性を欠く」のはCタイプ(アンビバレントタイプ)の親であって、 Dタイプは「虐待など不適切な関わり」をしている親という定義だからです。 ご参考までに。

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